* DERAM/DECCA

英国のレコード会社DECCAの傘下にオルタナティブレーベルとして1966年にDERAMが設立。
Moody Blues / Day Of Future Passed 1967 2nd。ロンドン交響楽団との共演によるトータルアルバム。
Moody Blues / In Search Of The Lost Chord 1968 3rd。オーケストラの代わりにメロトロンとフルートが活躍。
Giles Giles And Fripp / The Cheerful Insanity Of Giles Giles And Fripp 1968 KC前夜の牧歌的なロック。前半と後半で二つのコンセプトに分かれる。前者は哀れなRodneyの日常を表したものか、滑稽さもある。後者の終盤に束づくと、Frippのペンによる楽曲となり、何気に弾かれるFrippのギターは、すでにking crimsonで聴けるフレーズ、サウンドそのものになっているし、また、Gilesのドラムも何気に手数多く、これもクリムゾンらしさが出ている。
The Web / Fully Interlocking 1968 1st。1967年にLennie Wright, Kenny Beveridge, Tom Harris, Tony Edwards, John Eatonにより結成。米国人歌手John L. Watsonが参加してデビュー。ビートルズやムーディーブルースを出した英国のポップ感覚が、ブラスによってまとめられてカラフル。
Moody Blues / On The Threshold Of A Dream 1969 4th。深淵な雰囲気と、ダイナミックさが共存するアルバム。
East Of Eden / Mercator Projected 1969 ヘビーなギターとベースのイントロにバイオリンが絡んでくるだけで、只者でないことがよく分かる。全般的にアヴァンギャルドでありながらサイケでポップな部分もときどき現れ、メロトロンも飛び出てくる魅力的なアルバム。1st。
The Mike Westbrook Concert Band / Marching Song Vol.2 1969
East Of Eden / Snafu 1970 2nd。前作に比べて、ジャズロック的な面とアバンギャルドな面の両方の面が強調されてきたような感じ。
Igginbottom / Igginbottom's Wrench 1969 Allan Holdsworthが作曲等でも中核的な役割を果たしているが、まだ超絶プレイは出てこない。ジャズロック。
The Web / Theraphosa Blondi 1970 ブラス、ビブラフォンが特徴的なサウンドの、そして一般にイマイチと言われている2ndアルバム。このサウンドがグループの独特の雰囲気を作り上げている。
The Mike Westbrook Concert Band / Mike Westbrook's Love Songs 1970 とても美しいジャズのアルバム。名盤。
Keef Hartley Band / The Time Is Near... 1970 3作目。ビッグパンドによる、ブルース/ジャズ・ロックで、Andersonのブルージーなボーカルと、Saxなどのホーン絡みなどが良い感じに決まっている魅力的なアルバム。Miller Anderson (vo,g), Keef Hartley (ds), Henry Lowther (trumpet,flugelhorn), Jim Jewell (t-sax), Gary Thain (b), Dave Caswell (Flugelhorn, Trumpet), Lyle Jenkins (t-sax), Stuart Wicks (pf,org), Del Roll (perc)
Walrus / Walrus 1971 ホーンと歌い方が熱い、ブルーズ・ジャズ・ロックと、少しばかりサイケの混ざったような感じ。
Room / Pre-Flight 1970 姉御ボーカルに、Zeppelin級のずっしりとしたリズム隊、そこにオーケストラが入ってくるといった他に聴くことのできないようなクリエイティブなサウンド。
Egg / The Polite Force 1970 2nd。キーボードのトーンなど後のD.Stewartのトーンが出てきている。アバンギャルドな面がかなり出てきている。
Stud / Stud 1971 出だしは典型的なブリティッシュ・ハード・ギタートリオのアルバムかなと思われるが、進に連れ、ドラムソロ、さらにマシーンの3rdあたりをハードロックバンドがやったらこうなりました的な曲であったり、さらに、ビブラフォンとバイオリンが素敵に鳴り響く曲などと盛り上がっていく、かなり格好良いアルバム。
Caravan / In the Land Of The Grey And Pink 1971 3作目。フルートとSAXの担当がJimmy Hastingsに交代している他は前作と同じ面子で演奏。前作を更に発展させて、ポップなメロディーの中をうねうねキーボードが鳴り響く決定版傑作アルバム。大作Nine Feet Undergroundはカンタベリー系サウンドの基本型。
Keef Hartely Band / Overdog 1971 4作目は、Keef Hartley (ds), Miller Anderson (vo.g), Gary Thain (b), Mick Weaver (key)に、D.Caswell(trumpet), L.Jenkins(Sax,Fl), Johnny Almond (fl), Jon Hiseman (dr), Peter Dines (key)などのゲストが参加し、ジャズとブルースが融合したプログレッシブなロックとなっている。
Jerusalem / Jerusalem 1972 Ian Gillanがプロデュースしたハードロック。
Mellow Candle / Swaddling Songs 1972 ブリティッシュ・フォーク・ロック三種の神器の中では、従来、いまいちピント来なかったのだが(ボンボンとなるベースが引っかかっていた)、聴き直してみたら結構よかった。思いこみというのは、やはり危険。
Caravan / Waterloo Lily 1972 KeyがSteve Millerに交代しての4作目。基調がうねうねオルガンから、エレピになり、メロディは相変わらずポップであるが、輪郭がはっきりしたジャズロック色がでている。
Khan / Space Shanty 1972 Steve Hillage (g,vo), Dave Stewart (org,pf,key), Eric Peachey (ds), Nick Greenwood (b)。メロディーがとても魅力的であり、また、演奏についても、すでにHillageのギターは後のGONGで聴けるものとなっており、また、Dave Stewartのキーボードも冴えわたっている。傑作。
Wolf / Canis Lupu 1973 Darryl Way (Vln,key), Dek Messecar (b,vo), John Etheridge (g), Ian Mosley (ds)からなるWolf第一弾。イアン・マクドナルドがプロデュース。ボーカルがいまいち。Cadenzaはそれぞれが順番にソロをとるインストゥルメンタル曲。ラストの悲しみのマクドナルドは美しい名曲だと思う。
Wolf / Saturation Point 1973 2nd。前作に比してインストゥルメンタル曲が増大。Etheridgeのジャズっぽいギターと相変わらずの音のWayのヴァイオリンがいい。
Camel / Mirage 1974 Lady fantasyなど、Camel節を確立したアルバム。傑作。
Caravan / For Girls Who Grow Plump In The Night 1974 D.Sinclairが出戻りの一方でR.Sinclairが抜けてしまった(John G Perryがベース)5作目。少しポップでハードな感じのアルバム。
Caravan / Caravan And The New Symphonia 1974 オーケストラとの共演ライブ。Caravanの曲はよくオーケストラにマッチする。共演してよかった典型例。Waterloo Lilyに収録されているThe Love in your eye(本アルバム3曲目)などスリリングでよい。
Wolf / Night Music 1974 3rd
Curved Air / Live 1975 1974年に、Darryl Way, Francis Monkmanらが戻って来てのライブ。ソーニャ・クリスティーナが一生懸命シャウトしているし、結構、タイトな演奏。WayのvlnとMonkman



LABEL : DERAM


DML/SML 707 The Moody Blues / Day Of Future Passed 1967
DML/SML 711 The Moody Blues / In Search Of The Lost Chord 1968
DML/SML 1022 Giles Giles And Fripp / The Cheerful Insanity Of Giles Giles And Fripp 1968
DML/SML 1025 The Web / Fully Interlocking 1968
DML/SML 1035 Moody Blues / On The Threshold Of A Dream 1969
DML/SML 1037 Keef Hartley Band / Halfbreed 1969
DML/SML 1038 East Of Eden / Mercator Projected 1969
DML/SML 1047 The Mike Westbrook Concert Band / Marching Song Vol.1 1969
DML/SML 1047 The Mike Westbrook Concert Band / Marching Song Vol.2 1969
DML/SML 1050 East Of Eden / Snafu 1970
DML/SML 1051 Igginbottom / Igginbottom's Wrench 1969
DML/SML 1054 Keef Hartely Band / The Battle Of North West Six 1969
DML/SML 1058 The Web / Theraphosa Blondi 1970
DML/SML 1069 The Mike Westbrook Concert Band / Mike Westbrook's Love Songs 1970
DML/SML 1071 Keef Hartley Band / The Time Is Near... 1970
DML/SML 1072 Walrus / Walrus 1971
DML/SML 1073 Room / Pre-Flight 1970
SML 1074 Egg / The Polite Force 1970
SML 1083 Whistler / Ho Hum 1971
SML 1084 Stud / Stud 1971
SDL 1 Caravan / In the Land Of The Grey And Pink 1971
SDL 2 Keef Hartely Band / Overdog 1971
SDL 3 Miller Anderson / Bright City 1971
SDL 4 Keef Hartley Band / Little Big Band 1971
SDL 5 Chicken Shack / Imagination Lady 1971
SDL 6 Jerusalem / Jerusalem 1972
SDL 7 Mellow Candle / Swaddling Songs 1972
SDL 8 Caravan / Waterloo Lily 1972
SDL 9 Keef Hartley Band / Seventy Second Brave 1972
SDL 10 The Parlour Band / Is A Friend ? 1972
SDLR 11 Khan / Space Shanty 1972
SML 1104 Wolf / Saturation Point 1973
SML 1107 Camel / Mirage 1974
SDLR 12 Caravan / For Girls Who Grow Plump In The Night 1974
SDLR 13 Keef Hartley / Lancashire Hustler 1973
SDLR 14 Darryl Way's Wolf / Canis Lupus 1973
SML 1110 Caravan / Caravan And The New Symphonia 1974
SML 1116 Wolf / Night Music 1974
SML 1119 Curved Air / Live 1975
SDL 15 Justin Hayward / Songwriter 1977


NOVA
Egg / Egg 1970 1st。Clive Brooks(ds), Dave Stewart (pf,org), Mont Cambell (b,vo)。マシーンの1st,2ndあたりに音は近いが、サイケではなく、また遊び心もあまりない。むしろ、バッハのトッカータトフーガやグリーグなどを演っているなどクラシック色が強い。知的なサウンド。
Aardvark / Aardvark 1970 ハードなハモンド・オルガンが主体のハードロック。2曲目のピアノとボーカル、3曲目のオルガンなど、なかなか雰囲気があってよい。旧B面は、曲が連続していて、バタバタ・ドラムスとオルガンがうなりまくる、かなりアバンギャルドな展開の長尺曲となっている。(Deram-Nova)


LAVEL : NOVA (DERAM)


DN/SDN R1 Ashkan / In From The Cold 1969
DN.SDN 4 Galliard / Strange Pleasure 1970
DN/SDN 14 Egg / Egg 1970DERAM/DECCA
DN/SDN 17 Aardvark / Aardvark 1970



DECCA

1929年に、Edward Lewisによって設立されたレコード会社のレーベル。
Genesis / From Genesis To Revelation 1969 瑞々しいデビューアルバム。
The End / Introspection 1970 ビル・ワイマンがプロデュースしDeccaから発表された唯一のアルバム。Beatles的ポップス/ロックのアルバム。
T2 / It'll All Work Out In Boomland 1970 Keith Cross (g, key), Peter Dunton (ds,vo), Bernard Jinks (b)のハードロック・ギター・トリオ。というには、メロトロンとアコギによる叙情的な2曲目、3曲目には管も登場してくるし、ラストは20分を超える組曲など、プログレ系としても魅力的。
Caravan / If I Could Do It All Over Again, I'd Do It All Over You 1970 2作目。R.Sinclairの暖かい歌声が素晴らしく、また、D.Sinclairの特徴的なウネウネオルガンは既に立派に確立されている素晴らしいアルバム。このバンドがポップ寄りと感じられるのは、歌とメロディを大事にしているから。Richard Coughlan (ds), Richard Sinclair (b,vo), Pye Hastings (g), David Sinclair (org.pf,harpsicord), Brother James (sax,fl)
ARC / ...At This 1971 通好みの渋いアルバムということに興味を持って聴いたが、たしかに、一聴して突出したところは直ぐに感じず。何度も聴くうちに、ポップなようで、ポップでない、かといって、単純なアルバムかというと、そうでもない、何となく気になるアルバム。ブリティッシュロック界のスルメといってもよいか。(DECCA)
Camel / Snow Goose 1975 ポール・ギャリコのスノーグースからインスパイアされた、演奏だけの作品。この作品でCamelは、メロディーメーカー誌brightest hopeに。傑作。
Caravan / Cunning Stunts 1975 キャラバン・ポップ全開。傑作。Richard Coughlan(ds), Pye Hastings(vo,g), Geoff Richardson(viola,g,fl), David Sinclair(key), Mike Wedgwood(b), Jimmy Hastings(brass arrangements)
John G. Perry / Sunset Wading 1975 Curved AirやCaravanのベーシストであるJ.G.Perryのソロ。Rupert Hine (key)、Michael Giles (ds)など英国の強者に、OsannaのElio D'Anna (sax,fl)、NovaのCorrado Rusticci (g)といったイタリア勢も加わって多彩なロックを聴かせてくれる。
Spriguns / Revel, Weird & Wild 1976 1作目。Sandy Dennyのような女性ボーカルの、トラッド風フォーク・ロック。素朴な感じがなんとなくよい。
Camel / Moonmadness 1976 Andrew Latimer (g,fl,go), Peter Bardens (Key, vo), Doug Ferguson (b, vo), Andy Ward (Ds, vo)による4枚目。keyの機材が変わって、非常にスペーシーな、月という題材にとてもあったファンタスティックなサウンド。傑作。
Spriguns / Time Will Pass 1977 モートン夫妻が中心となったSpringusのDeccaからの2作目であり最終作。時代遅れのプログレ風フォーク・ロック。仄かな美しさ・儚さを備えている。Mandy Morton (l-vo,a-g)、Wayne Morrison (g,mandolin,vo)、Dick Powell (g,key,vo)、Mike Morton (b,vo)、Dennis Dunstan (ds)
First Aid / Nostradams 1977 無名ではあるが、なかなか技量のあるギター、キーボード、ベース、ドラムスの4人のミュージシャンからなるファーストエイドの唯一作ではないかと思われる。まさにパンクが吹き荒れていた時代の英国での突然変異。オーケストラを大々的に導入し、メロディアスで耳に残るフレーズの歌・演奏とオーケストラが交互に展開、なかなか印象的なアルバム。ラストの曲が、ギター、キーボード、ドラムスによる若干バタバタな感じのバトルで、おまけに延々と展開するので、ここが少々難。
Tom Newman / Faerie Symphony 1977 2作目。ジャケットからメルヘン/ファンタジー系がイメージされるが、それよりは土臭い感じ。
Camel / Rain Dances 1977 脱退してしまったFergusonの穴をRichard Sinclairが埋めており、Moonmadnessの美しさに加えて歌に暖かみがでた正解アルバム。5枚目。
The Moody Blues / Octave 1978 6年のブランク後に発表されたアルバム。小曲集。
Camel / A Live Record 1978 6作目。これまでの集大成的なライブ。
Camel / Breathless 1978 Peter Bardens (key), Mel Colins (fl,sax), Andrew Latimer (g,vo), Richard Sinclair (b,vo), Andy Ward (ds)による7作目。リチャード・シンクレアのソフトな声にとてもあったポップな曲と、ミステリアスな演奏の曲がほぼ交互に。傑作。
Neil Ardley / Harmony Of Spheres 1979
Camel / I Can See Your House From Here 1979 Andrew Latimer (g,vo), Andy Word (ds), Jan Schelhaas (key), Kit Watkins (Key), Colin Bass (b)による8枚目。Bleathlessのポップな路線を進んだもの。Hymn to herやiceが、以前のCamelらしさであるファンタジックな路線の楽曲で素晴らしい。
Camel / Nude 1981 戦争に徴兵され、南の島に29年間取り残され洞穴の中で暮らしていたヌードが、故郷に戻ってきたが、もはやそこの発展した暮らしにはついて行けなかったというお話を、トータルアルバムとして音楽で表したもの。ストーリーからしても、従来のCAMELアルバムにあったファンタジック色が若干後退し、むしろ、しっかりとストーリー展開を、かっちり、かつ、美しく、また、変化に富む歌と音楽で展開するものとなっている。
Camel / Single Factor 1983 当時ヒットしていたアラン・パーソンズ・プロジェクト系のサウンドを目指している。バーデンスが参加している名曲Sasquatch入り。
Camel / Stationaly Traveller 1984 ラストアルバム。West Berlinなど、大人しめで、少し悲しげな、美しい曲が多い。


LABEL : DECCA


SKL 4990 Genesis / From Genesis To Revelation 1969
SKL 5015 End / Introspection 1969
SKL 5050 T2 / It'll All Work Out In Boomland 1970
SKLR 5052 Caravan / If I Could Do It All Over Again, I'd Do It All Over You 1970
SKLR 5077 ARC / ...At This 1971
SKLR 5207 Camel / Snow Goose 1975
SKLR 5210 Caravan / Cunning Stunts 1975
SKL 5233 John G. Perry / Sunset Wading 1975
SKL 5262 Spriguns / Revel, Weird & Wild 1976
TXSR 115 Camel / Moonmadness 1976
SKL 5286 Spriguns / Time Will Pass 1977
TXS 117 First Aid / Nostradams 1977
TXS 123 Tom Newman / Faerie Symphony 1977
TSXR 124 Camel / Rain Dances 1977
TXS 129 : The Moody Blues / Octave 1978
DBCR 7/8 Camel / A Live Record 1978
TXSR 132 Camel / Breathless 1978
TXSR 133 Neil Ardley / Harmony Of Spheres 1979
TXSR 137 Camel / I Can See Your House From Here 1979
SKL 5323 Camel / Nude 1981
SKL 5328 Camel / Single Factor 1983
SKL 5334 Camel / Stationaly Traveller 1984




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