Russian

Araks
Ispoved' 1980 時々オーケストラも絡んでくる、ロシア語の歌と、キーボードが主体のタイトでドラマティックで、かつ、シンフォニックなアルバム。語りなどで音楽が紡がれている。ロシア語で何言っているのか不明であるが、コンセプト作品と思われる。
Old, but Gold! 1986 CDの裏側のメンバーの演奏風景の写真を見ると、えらく古くさい。1996年としか表記されていないから分からないが、Ispovedよりも古いのか?音はクリアなので、やはり96年録音か?東欧のバンドらしく、重たい、何かのどにつっかえてしまうようなボルシチ級の歌。演奏はキラキラしてクリアな音。プログレといった感じはない。全10曲入り。


Edward Artemiev
Three Odes 1984 #1-7が、モスクワオリンピックのためにE.Artemievが作曲・編曲した"Ode to the Bearer of Good News" 。Edward Artemiev & "Boomerang" Groupによる演奏。うち、#4,5,7でState Orchestra of Cinematography(指揮O.Dimitriadi)が演奏、#1,4-7でState Russian Choir、#1,3-7でState Moscow Choirが合唱。Vocal:Gennadiy Trofimov(#2,4,5-7)。有名なWarmthと同傾向の壮大なアルバムとなっている。
Warmth of Earth 1985 1937年生まれ、ソビエト文化大学教授のE.Artemievの作品。演奏はYu.Bogdanov (synth,e-g,a-g)、A.Zakirov (b)、S.Bogdanov (ds)、I.Len、S.Saveliev (Key)によるBoomerang EnsembleとJ.Rozhdestvenskaya (Vo)。超弩級シンフォ!女性ボーカルもパワフルでvery good!。傑作。
Solaris. The Mirror. Stalker. Music From Motion Pictures 1990 このアルバムは、まさに大宇宙か大自然に対する畏怖の念を音楽にしたような内容。仄かなシンセサイザーのサウンドが、まるで森の中の妖怪達が人間を伺っている姿を彷彿させられる。
Shadows of a Theater 2005 Tracks6,14,18,19,23が映画Burial of the Rats (1994)の音楽、1-5,7-11,15,16,20,21が劇Kabala of Hypocrites (2000)の音楽、17が映画These Three Faithful Cards (1988)の音楽、12,13,24が映画A Visit To Minotaurus (1987)の音楽、22が劇Entrance to the Labyrinth (1989)の音楽。短いもので40秒程度、長くても4分強の小品集。期待したのと、ちょっとちがったか。


Andrii Didorenko
Intervals 2013 Lost Worldのバイオリニスト。LWのような空中を疾走するようなロック音楽とは違い、本アルバムでは、とても緊張感のあるクラシカルな演奏を楽しめる。ただひたすら音を分厚く、長尺曲を演奏するといった金太郎飴のような最近の(北欧・東欧に多い)シンフォ系に少し疲れてきたので、こういった弦とピアノのみの音楽を聴くと生き返ったように感じる。 全15曲36分のアルバムというのも、LP世代には疲れない、ちょうどよい長さ。


Horizont
Subber In Town 1985 Nizhny Novgorod出身のキーボード奏者Sergey Kornilovがリーダーのバンド。70年代中頃にアマチュアバンドとして結成され、当初はDeep purpleなどを演奏。1980年の"The All-Russian Creative Seminar on Vocal Instrumental Ensembles"に出演して広く認知された。本作は、83年から84年にかけて録音されたもの。いきなりYesのリレイヤーの様なサウンドが飛び出して、とても華やか。3曲目のタイトル曲は3パートからなる組曲だが、ブヮーブヮーといったグロテスクな音が印象に残る。全3曲(旧A面2曲、B面1曲の構成)。
The Portrait of a Boy 1989 旧A面1曲、B面4曲の構成。前作に比してより前衛的になっている。


Alexey Kozlov & The Arsenal
Scorched By Time I 1977 サックス兼キーボードのアレクセイ・コスロフがリーダのアーセナルによる1stアルバム"Arsenal"。ブックレットを見ても、ロシア語は全く分からんが、77年の作品ではないかと思われる。写真・演奏から判断して多数のホーンが参加したビッグ・バンド形式の前衛的なジャズ・ロック。時々nucleus的なところも出てくる。
Scorched By Time II 1978 ブックレットを見ても、ロシア語が全く分からないが、おそらく78年の作品ではないか。前作に比べ本作"Created With Our Own Hands"では、エレクトロニクス系(キーボードやe-g)の比重が高くなっている。美しくかつテンションの高いアルバム。
Scorched By Time IV 1989 フュージョンのアルバム。


Linda
Songs of Tibetskih Lam 1995 おどろおどろしい映像、メイクがウリ?のロシア美人歌手リンダのデビューアルバム。まだ、この時期はおどろおどろしくはないが、若干16才にて既に異才振りを発揮しているす。2曲ほど歌のバックに日本語の台詞が入っており、なんか変。「炎には触れないで、でも炎は少ない!」とか、「私たちは今から、空から海に落ちて、遅〜い、踊り踊ります、信じられない、こんなこと起きることが」。アレンジ面で少しPeter Gabrielのソロ(4作目あたり)の様な雰囲気もある、ダンサブルでエレポップ的な歌のアルバムであると同時に、中央アジアの草原を想像させられるような雄大さ、エスニックさが醸し出されているアルバム。
Voroia 1996
Ataka 2004 1975年生まれ、本名Svetlana Lvovna Geiman。本作はUniversal移籍後第1弾。おどろおどろしい不気味系のDVD付き。音楽は、エレポップ。少し不気味系のシンセサイザー等を伴奏に、マイナー調のメロディアスな歌。思い入れたっぷりの歌い方で、声質もかわいらしく魅力的。
AleAda 2006 Stefanos Korkolisがプロデュースのスタジオアルバム6作目。姿が普通になってなかなか良い。マイナー調の曲ばかりだが、兎に角ポップでメロディーがとても素晴らしい。very good!!なアルバム。これに、はまった!。
Skor-Pioni 2008
Akustika By Bloody Faeries 2012 Linda & Stefanos名義。路線は変わらず、マイナー調でありながら、人の耳を引き付ける音楽を展開。
Lai,@! 2013


Little Tragedies
The Sun Of Spirit 1998 ロシアのネオ・プログレ(シンフォ)。94年に始動。デビュー当時は4人組であった。98−99年頃、key,voのGennady Ilyinのソロ・プロジェクトをLittle Tragedies名義で発表。きわめて端正なメロディの曲を作曲し演奏する。歌詞は、ロシアの詩人Nikolay Gumilev(1886-1921)のものを使うことが多い。本作は、Ilyinのソロ・プロジェクトをLT名義で発表。The Enidみたいなシンフォニックな音楽。まるでクラシックを聴いているよう。Igor Mikhel : e-g,a-g, Gennady Ilyin : key, vo、music by G.Ilyin, Lyrics by N.Gumilev
Porcelin Pavilion 1999 Ilyinのソロ・プロジェクトをLT名義で発表。ピアノ、ハープシコード、シンセサイザーなど様々なkeyを駆使して、Gumilevの詩を歌う。このロシア語が、単なるキーボードシンフォアルバムをエキゾチックなものに変えている。Igor Mikhel : e-g,a-g, Gennady Ilyin : key, vo, music by G.Ilyin, Lyrics by N.Gumilev(1-7,9,10)
Return 2005 バンド形式に戻ってアルバムリリース。Ilyinに加えてdr, bの2人が90年代当時からのLittle Tragediesのメンバー。端正かつ、かなりロマンティックなメロディーの曲が出てくる。シンフォ。(作曲・録音はもしかして2003年かもしれない。)Gennady Ilyin - key,vo, Yuri Skripkin - dr, Alexander Malakhovsky - g, Oleg Babynin - b,vo, Aleksey Bildin - sax, music by G.Ilyin, Lyrics by N. Gumilev
New Faust 2006 こちらは、エマーソン・レイク・パウエル並みの攻撃的な曲が飛び出してくる。2枚組でおなかいっぱい。超弩級シンフォ。
The Six Sense 2006 これまでのキーボードでゴリゴリ押すような超弩級シンフォニック路線から変わって、ギターが全面にでたハードな曲、ピンク・フロイド的な曲、サックスがメランコリックな曲など、艶とバリエーションに富んできた。創作意欲に脱帽。Alexander Malakhovsky : g, Yuri Skipkin : dr, Gennady Ilyin : key,vo, Aleksey Bildin : sax, Oleg Babynin : b , music by G. Ilyin, Lyrics by N.Gumilev
Chinese Songs Part One 2007 別段、中国風ということはない。漢詩(といってもロシア語)が歌詞になっているもの。演奏は、いつものとおり。G. Ilyin : key,vo, Yuri Skripkin : dr, Oleg Babynin : b, Alexander Malakhovsky : g, Aleksey Bildin : sax
Music by G. ILYIN, Lyrics by 8-13th century Chinese Poets
Chinese Songs Part Two 2007 漢詩第二弾。メンバーも同じ。
The Cross 2008 メンバーは替わらず。
The Magic Shop 2009 小品19曲からなるアルバム。目先が変わってマンネリから脱却か。CD-Rでの自主制作盤。Gennady Ilyin (key)、Yuri Skripkin(dr)、Oleg Babynin(b)、Alexander Malakhovsky(g)、Aleksey Bildin (sax)、Andrew Konchakov (tuba)、Alexander Mamontov (trumpet)


Lost World (Band)
Trajectories 2001 The Lost World Projectは1996年にAlexander Akimov, Vasily Solovyev, Andrey Didorenkoの3名によって、プログレ、クラシック、アバンギャルドを混ぜた音楽をするべく結成。本1作目は、3名にAlexey Ribakov (vo)の協力を得て制作。バイオリンとギターがヒステリックに奏でられ、まるでプロコフィエフかメタル・クリムゾンかと思わされるような緊張感。の中で、ロマンティックな声質のボーカルと、あるときにはせわしなく、あるときにはたおやかなフルートのおかげで、上品さも感じられる。傑作!!
Awakening of the Elements 2006 V.Soloviev (fl,perc)、A.Didorenko (g,b,e-vln)、A.Akimov (key,perc,programming)。前作を発展させ、ギター、フルート、キーボードがめまぐるしく不安感を煽るようなテーマ・フレーズをユニゾンで展開。傑作。(ゲスト:3曲目 Yuliya Basis on Key)。なお、2014年に、プログラミングではなくドラムスなどを入れなおして再リリース。スネアの音などが、より前面に張り出してきた感じで、とてもタイトで引き締まった音楽に生まれ変わった。もともと、オリジナルの方も、プログラミングとはいえ、そのようなことを意識させない傑作アルバムだったが、スピーカーをいくつかかえて両者を比較したところ、立派に生まれ変わっていることがよくわかった。。
Sound Source 2009 A.Didorenko (vln,a&e-g,b,perc)、Veniamin Rozov (ds)、V.Soloviev (fl)、Yuliya Basis (key)と、メンバーチェンジし、Lost World Band名義となった第三弾。バンド形態となったためか、余裕を感じる内容。これも相変わらずのテンションで、傑作!。
In Concert 2011 4人のメンバーで、彼らのスタジオで作り上げた複雑な音楽を再現するのは困難極まりないものだと思うが、ドライブ感ある素晴らしいライブを行っていることがよくわかる傑作ライブアルバム。
Solar Power 2013 クリムゾンとジェントル・ジャイアント、そして気迫あるチャンバー系とが核融合した様な、予想できない展開をする音楽を、宙で舞いながらも疾走しているような独特のグルーブ感で演奏するLost world band、本作もその独特の感覚は健在。前作(スタジオ盤)からKey奏者が抜け、また、3人での演奏になったが、バイオリン、ギター、ベース担当のリーダー格Didorenkoがキーボードも担当、およそコンサートが出来そうにないバンド形態に逆戻り。デビュー作以来、(ライブでは歌っていたがスタジオ盤では)久々にボーカル曲もあり円熟した歌と演奏を堪能できる。完璧という言葉がふさわしいアルバム。
Of Things And Beings 2016 CD-R


Obiymy Doschu
Elehia 2017


Sepsis
A Liturgy Of Madness 1992


Tanquam
artanason 2005 roda shtykova (vo), vera kukushkina (vo), irina kuznetsova (key), alexander nikitin (dr, key,vo)によるドラマチックかつ攻撃的な傑作シンフォ。攻撃的ドラムス、ストリング系キーボードサウンドとエキゾチックなメロティを歌う女声スキャットで展開する1曲目から凄い。


Inna Zhelannaya & Farlanders
inozemets 1998



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