* Egg

EGG Label 1969年にBarclay傘下に設立。1976年に同レーベルを再開、プログレ系の音楽をリリース。
Cruciferius / A Nice Way of Life 1970 Francois Breant (Key)、MAGMA参加前のBernard Paganotti (b)等が在籍した唯一作。ぶんぶん唸るベースが後のMAGMAでの活躍を連想させられるが、音楽自体はMAGMAとは全く違う。
Alain Markusfeld / Le Desert noir 1977 EGGレーベル移籍後1作目。テクニカルなアコギと、スリリングなエレキギターが印象的。起伏に富んだダイナミックなアルバムとなっている。
Vangelis / Ignacio 1977 瑞々しくも厳かなVANGELISのアルバム
Patrick Vian / Bruits et Temps Analogues 1977

エレピ、シンセサイザーなどを駆使して、ポップでアバンギャルドなエレクトロニクス・ミュージックを展開するアルバム。この手の音楽としてはめずらしく軽快でご機嫌なもの。なお、彼は、MEMORIANCEの2作目『L’ECUME DES JOURS』(1979)で素材としてとりあげた小説の作家BORIS VIANの子息だそうで、かつてRED NOISEというバンドに参加していた。

Tim Blake / Crystal Machine 1977 GONGの『YOU』のスペイシー路線を正統に引き継いだのは俺だと言わんばかりの音楽世界をシンセサイザーやシーケンサによりダイナミックに繰り広げている。
Michel Magne / Elements n.1: La Terre 1978 映画音楽の巨匠M.Magneがシンセサイザーを駆使して、Didier Lockwoodらを迎えて、天地火水の4部作を目指した作品をEGGからリリース。第一弾の本作は、地面からわき出てくる様なシンセサイザーの地響き、ロック調の曲、地球と森を表現する美しいピアノの調べなどが展開していく。
Ose /Adonia 1978 ギタリストHerve PicartがBARCLAYにデモテープを持ち込んだところ認められ、HELDONのR.Pinhas、Francois Augerの協力を得られることとなり、めでたく『ADONIA』(1978)という傑作アルバムを完成させることができたそうだ。PULSAR、WAPASSOUなどと同傾向のスペイシーで陰影のある美しさと、HELDONのミニマルミュージック的なエッセンスが組み合わさった好作品。
Tim Blake / New Jerusalem 1978 エピタフ風アコギを伴奏に、もの悲しげな歌で始まるのが意外だが、その後は、聴いてて安心、相変わらずの『YOU』のスペイシー世界が繰り広げられる。
Francois Breant / Sons Optiques 1978 D.Lockwoodらが参加。ヒンヤリとした質感の音ながら、視覚的なイメージがフラッシュバックするようなロックアルバム。
Alain Markusfeld / Platock 1978 EGGレーベル移籍後2作目。アコギ、ピアノ、オルガンなどで作り上げた組曲。アコギの早引き、流麗なピアノと、EGGレーベルにしては珍しくアコースティック主体、時々エレキギターが挿入され立体感が増している素晴らしいアルバム。
Heldon / Stand By 1979 EGGレーベルの目玉は、HELDONの本作だろう。このアルバムにはF.Auger、Didier Batard (b)、Patrick Gauthier、R.Pinhasが参加しており、A面の「BOLERO」はAugerのパーカッションとGauthierのMINI-MOOGのセンスが際だって光っているシンセの名曲、B面の「STAND BY」は太陽と戦慄の完璧なる発展系の凶暴ギターがうなりまくる傑作曲。
Francois Breant / Voyeur Extra Lucide 1979 D.Lockwoodらが参加。前作を一層ダイナミックにした作品で、彼のこれら2作品はEGGのアルバム群の中でもプログレッシブ・ロックのアルバムとして抜きん出ているものだと思う。
Michel Magne / Elements N.2: L'eau 1980 第二弾の本作は、シンセサイザーが仄かに鳴り響くなか、リストの愛の夢の様なピアノが奏でられ、またD.Loockwoodの流麗なバイオリンや原始の鼓動の様なパーカッションなど様々音が登場してくるもの。全体として「水」だけにクリアな雰囲気があり。4部作のはずが、結果的には2作で打ち止めとなった様だが、もったいないと思う。


LABEL : EGG

940.015 Original Popcorn / Original Popcorn 1969
940.011 Cruciferius / A nice way of life 1970
90.088 Alain Bashung / Alain Bashung (Roman photos) 1977
90.171 Christian Vander / Tristan et Iseult 1978 (RE)
90.184 Conrad Schnitzler / Con 1978
90.187 Michel Magne / Elements n.1: la terre 1978
90.277 Ose /Adonia 1978
90.288 Tim Blake / New Jerusalem 1978
90.291 Hans-Joachim Roedelius / Jardin au fou 1979
900.528 Alain Markusfeld / Le desert noir 1977
900.531 Vangelis / Ignacio 1977
900.536 Popol Vuh / Coeur du verre 1977
900.541 Patrick Vian / Bruits et temps analogues 1976
900.545 Tim Blake / Crystal machine 1977
900.553 Francois Breant / Sons optiques 1978
900.556 Alain Markusfeld / Platock 1978
900.558 Larry Coryell / Difference 1978
900.569 Stomu Yamashta / Red Buddha 1978 (RE)
900.573 Popol Vuh / Nosferatu - Fantome de la nuit 1978
900.578 Heldon / Stand by 1979
900.581 Alain Markusfeld / Contemporus 1979
900.584 Francois Breant / Voyeur extra lucide 1979
910.007 Michel Madore / La chambre nuptiale 1979
910.039 Michel Magne / Elements N.2: l'eau 1980



HOME MUSIC TOP







* Barclay

Nicole BarclayとEddie Barclayが、1945年にパリにてBlue Star Recordを設立したのが始まり。
Alain Markusfeld / Le Monde En Etages 1970
Patrick Juvet / Chrysalide 1974 74年頃、「幻想のロマン」などフレンチポップスで日本でもスマッシュヒットしたが、その後、ディスコで再度人気を得るまでの端境期に、彼の半生をロックで表現したような素晴らしいロックアルバムを出している。
Christian Vander / Tristan et Iseult 1974 78年にEGGからジャケ変更で再発。1974年当時のMAGMAの音楽と同傾向で、特に、美しい音楽となっている。
Oniris / L'homme-Voilier 1979 シアトリカルなボーカル、ジャズっぽい演奏のオニリス唯一のアルバム。翼の生えた男ということだが、精神異常者の話をやっているのではないかしら。A面、B面通してトータルに曲が続いていく。時期が悪かったか、フランス語だったのが悪かったのか意外と知られていない傑作。

BARCLAY
膨大なカタログがある。

80084 Alain Markusfeld / Le Monde En Etages 1970
90008 Patrick Juvet / Chrysalide 1974
80.528 Christian Vander / Tristan Et Yseult 1974
900.583 Oniris / L'homme-Voilier 1979


HOME MUSIC TOP