iPod



itunesでロスレス(ALAC)にして音楽を整理しているとiPodでの再生が便利。ただし1.5T近い音源を全部1台のiPodに入れることはできない。そこで、何とかならないかと思い、2014年から、ジャンクを購入して、iFIXというサイトを見つつ、修理/改造に取り組み始めた。(Appleは7年間過ぎた製品はビンテージと称してサポートしてくれないので、これらビンテージについて自分で修理できるということは、安心材料にもなる。)
ジャンクとなっているものは、たいていはHDDの故障なので付け替えるとOK。たまに、HDDとロジックボードをつなぐフレキパーツが壊れていたりするものもあった。そして、いろいろと改造しているうちにiPod Classicが終了になり、だんだんとiPod Video/Classicに手頃なHDDの入手が困難になり始めたが、一応、それまでに1.5T分のHDDは確保していたので滑り込みセーフ。
ジャンクで集めて結果的に20台を超えてしまった。itunesはそれぞれの個体を別個に認識してくれるので、それぞれに入れるべき音楽をジャンルなどで分けて入れた。
ところで、1.5T分の音楽を入れても余ってしまうので、余った分は、プログレ/ユーロ音楽などの有名どころや、自分が良いと思っている音楽、アルバムを入れて、これらの音楽の普及活動として、周辺の人々に無理やり聴いてみてくれと押し付けている。はた迷惑なことかもしれないが。。。



上の写真はiPod Video群の一部。この機種は改造しやすいのでとても便利。HDDは東芝のZIFタイプの160Gを使用。また、CFをZIF変換パーツを使っているものもある。CF化すると、HDDよりも軽くなり、また機械部分もなくなるので落としても壊れないという便利な面がある。ただし、CFを選ばないと(安物を使うと)ファイルの転送の速度が遅くなりフラストがたまる。
ジャンクの修理、改造には道具が必須。iSesamoは、iPod Classicをこじ開けるのにも使えるし、何かと便利。
また、iPodはなにかと粘着テープで部品を張り付けているので、とくにフレキパーツを壊さないように丁寧に剥がすときに、スラッジャ(黒いプラスチックの棒)がなにかと便利。



ところで、iPod Video / Classic / Touchは、裏側がステンレスの鏡面仕上げになっているわけだが、ジャンクものは傷だらけで、光沢がなくなっているものも多い。これを何とかできないかと、いろいろとポリッシャーを試してみたが、結局、Soft99の「フクピカ、キズ消し鏡面仕上げ」という車の細かい洗車傷などを消すシートを使って時間をかけて磨くのが一番よいという結論になった。

これ(下)は、j-Podと名付けた改造品。

U2モデルのクリックホイールが赤いので、それを用い、真中のボタンがプラスチックなので、プラモデルの赤スプレイで色づけ。これで日の丸ができたので、コンテンツは、もちろん君が代(カルメンマキとOZのライブで恰好よいギターソロがあるので、それを入れて完成。

ところで、iPod Classicの80Gバージョンも入手したので、それに160GのHDDを取り付けたが、こちらは、128Gまでしか認識しないように作られているのか、HDDの容量で一部使えない部分が発生。とりあえず、これは、何の音源を持っているのかを確認するため持ち歩く道具として2台用意した(2台あれば、128のAAC化でも全部音源を入れることができたので。)。

しかしながら、iPod ClassicもVideoもポケットに入れて持ち歩くのは重くてつらい。なのでnanoを使うようになったが、一番小さいのがiPod nanoの第6世代。これは販売終了なので、中古を入手するしかない。かといって、電池の持ちも分からないので、ついジャンクに手を出してしまった。これが、修理が簡単そうでいて、一筋縄ではいかない。

まず、ディスプレイを本体から剥がすのだが、イヤホンとスリープボタン側の辺から糸ようじをつかって隙間を作るのが常套手段の様だ(反対側には、液晶などをコントロールするフレキがある。)。糸ようじをあまり深く入れすぎないようにするのがコツ。さもないと、液晶ディスプレイ自体に糸ようじが食い込んで壊してしまう。軽く隙間をつくったらギターピックのようなプラスチックのものを隙間に入れていく。
←このジャンクは、イヤホン/スリープボタンと、バッテリーがアウトだった。

あとは、iFIXなどのサイトを見ながら分解すればよい。問題は、イヤホンパーツの交換。特にイヤホンとスリープ/音量ボタンのパーツは一体化されているが、そのパーツを、スリープ/音量ボタンの裏側に位置することとなる金属の部品から剥がすのが大変。iSesamoを用いて頑張って剥がす。メタル部品を壊さないように。小さなポッチ(イヤホン・スイッチのパーツを張り合わせる時の位置合わせ用か)まで削らないように(削ってしまったのだが、まあ、なんとかなった。)。


さらに、全部部品を組あげる時にバッテリーを巧く入れないと膨らんでしまう。バッテリーから出ているコードも柔いし、ロジックボードにはんだ付けするのだが、これも結構細かい作業なので、どちらも根っこの部分が壊れやすくなる。丁寧にコードを折り押し込む。
さらに最後に液晶パーツを本体につける時には、黒い粘着テープで貼り付ける必要がある。実は、@の部分に黒いラバー部品があるのだが、これは、液晶のバックライトの反射板のような役割をするプレートを本体につけるときに邪魔になる。自分は剥がしてしまった(理由は後述。)。
また、Aの部分に丁寧に粘着テープを付けないと、液晶が浮いてしまう。結局、現在のところ何度かトライしているのだが、この浮いてしまう状況をまだ克服できてはいない。
うまくいかない主な原因おひとつは@の部分に付け直すラバー部品がずれてしまうことにあった。結局、邪魔なので捨ててしまったが、そこから液晶バックライトの光が漏れてなんか恰好悪い。さらに、粘着テープをきれいにAの部分に貼れないなども原因。これは、今後の課題。
とりあえず、動いているので、まあ良いか。


なお、iPod nano 第四世代は、クリックホールでドックコネクタなので気に入っている機種。所有する機器の電池も消耗し、液晶も液漏れが発生している。そこで、ジャンク4台を入手し、分解して、部品を調達して修理を試みたが、どうしてもケースに戻す時にどこかしらが故障してしまい、自分にとっては修理がきわめて難しい機種だと認識した。1万円以上の無駄遣いになってしまった。ガッカリ。所有する機種の修理も断念。



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