今回の調査対象はタヌキです。タヌキは人里に普通にみられるなじみ深い動物です。といっても、東京23区内に住んでいる方はタヌキをほとんど見たことがないと思います。都会では、タヌキは昔話や落語の世界に生きているのが現状でしょう。しかし、現代でもタヌキは身近な動物なんです。そっと探してみれば東京23区内でも道ばたや庭で出会えるかもしれません。そんなタヌキに出会いたい人のための道案内をしたいと思います。

 東京23区内では、1990年代後半からタヌキを街の中で見たというような話が聞かれるようになりました。最近新宿御苑でもタヌキらしき姿を見たという人やタヌキの足跡があったというような話を聞きました。ちょっと調べてみるとタヌキの足跡や、溜め糞などが「母と子の森」で見つかりました。やっぱり噂は本当だったのです。そこで本腰で調べてみると図のように新宿御苑の周辺でもタヌキが居るという場所があることがわかりました。今回の調査では13区で生息が確認されています。この図のポイントを参考にタヌキを探すと出会えるかもしれません。でも、出会ったらそっと見守るだけにしてください。決して、餌を与えたり、脅かしたりしないでください。私たちは、そっとタヌキと共存できるような街を理想としています。

1.タヌキの巻

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